Gothic Lolita Doctrine

妖精帝國 Gothic Lolita Doctrine歌詞
1.Gothic Lolita Doctrine

作詞:ゆい
作曲:橘尭葉
編曲:橘尭葉

優雅(ゆうが)な身(み)の熟(こな)し
小(ちい)さな迷路(めいろ)の庭園(ていえん)と
馥郁(ふくいく)たる薔薇(ばら)の薫(かお)りを
私(わたし)は支配(しはい)するの

目(め)に映(うつ)るものだけが私(わたし)の世界(せかい)
高雅(こうが)な野心(やしん)を胸(むね)に秘(ひ)めても
身動(みうご)きがとれないままで
まだ此処(ここ)にいるの

瀟灑(しょうしゃ)な寢臺(しんだい)で
駒鳥(こまどり)の鳴(な)き聲(ごえ)で目覚(めざ)めて
まるで數百年(すうひゃくねん)も前(まえ)から
繰(く)り返(かえ)してる錯覚(さっかく)

“逃(に)げ出(だ)しましょう”と何故(なぜ)私(わたし)を呼(よ)ぶの
眠(ねむ)れる姫(ひめ)のままでいたくて

導(みちび)く
すべての
命(いのち)よ

優美(ゆうび)な cliche 美辭麗句(びじれいく)を並(なら)べて
底(そこ)の淺(あさ)い笑顔(えがお)で私(わたし)を見(み)ている
煌(きら)びやかな禮裝(れいそう)と似(に)たような顔(かお)
私(わたし)は世界(せかい)でただひとりになる

天鵝絨(ビロード)締(し)め付(つ)ける
只(ただ)ひとつの足枷(あしかせ)でも
私(わたし)は解(ほど)く勇気(ゆうき)さえないの

“早(はや)く...”


優雅(ゆうが)な身(み)の熟(こな)し
小(ちい)さな迷路(めいろ)の庭園(ていえん)と
馥郁(ふくいく)たる薔薇(ばら)の薫(かお)りが
私(わたし)を支配(しはい)するの

目(め)に映(うつ)るものだけが私(わたし)の世界(せかい)
高雅(こうが)な野心(やしん)を胸(むね)に秘(ひ)めても
身動(みうご)きがとれないままで
まだ此処(ここ)にいるの


逃(に)げ出(だ)したいけれど
変(か)えたくないの
世界(せかい)を見(み)たいのに
此処(ここ)にいたいの


導(みちび)く
すべての
命(いのち)を
託(たく)して

優美(ゆうび)な cliche 美辭麗句(びじれいく)を並(なら)べて
底(そこ)の淺(あさ)い笑顔(えがお)で私(わたし)を見(み)ている
煌(きら)びやかな禮裝(れいそう)と似(に)たような顔(かお)
私(わたし)は世界(せかい)でただひとりになる

天鵝絨(ビロード)締(し)め付(つ)ける
只(ただ)ひとつの足枷(あしかせ)でも
私(わたし)は解(ほど)く勇気(ゆうき)さえないの

“早(はや)く...”

私(わたし)を呼(よ)ぶのは誰(だれ)?
暗澹(あんたん)たる世界(せかい)で
私(わたし)だけが知(し)るという
真実(こたえ)が必要(ひつよう)ならば
禁斷(きんだん)のelixir
世界(せかい)を変(か)えよう

響(ひび)けよ聲(こえ)よ
この世界(せかい)を
嘆(なげ)く者達(ものたち)に

全(すべ)てはたった
1つ(ひとつ)の勇気(ゆうき)
枷(かせ)を解(ほど)いて
さぁ

征(ゆ)こう


2.Valtica

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

絶対運命迷子人間 冷酷心情最高 Program
完全焼失灰 Cemetery 強引契約

正体幻滅機密人間 反感感情 PsychoProgram
膨大記録難解 Mystery 消滅継続

混在禁断禁忌生命 制御不能 CycleProgram
生涯階級 High Society 予想裏切る

魂の墓場に浮遊する
還る場所を知らない永遠の痛み

惹かれ遭う繋がりに互いを見初めて消し合う運命 Death Game
微かな叫び声も過去の記憶へ変化する
求め欲す意志のまま殺めに狂うよりも
錆びた鼓動を雪げ神霊へ

衝撃緩衝配置結界 幽閉監獄廃坑 Program
全霊修得 Soul Mastery 生命運自在

犯罪心理監視解明 有能構造 Cyber Program
崩壊精神 Personality 存在壊滅

魂の強さで支配する
果てる訳も知らない永遠の怒り

擦れ違う日々の祈りも砕けて消し合う運命 Death Game
僅かな抵抗も魂の乖離へ変化する
求め欲す意志の殺めに狂うよりも
錆びた腕よ届け神霊へ

擦れ遭う日々の祈りも砕けて消し合う運命 Death Game
僅かな抵抗も魂の乖離へ変化する

惹かれ遭う繋がりに互いを見初めて消し合う運命 Death Game
微かな叫び声も過去の記憶へ変化する
求め欲す意志のまま殺めに狂うよりも
錆びた鼓動を雪げ神霊へ


3.機械少女幻想

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

創られた躰を手に入れて
脆弱な肢体を捨て去りたいの
完璧な理論と行動を
何故愚かな私達欲しがるの

緻密な機械頭脳で
主観を排した思考
刻に逆らう躰は
永遠に輝く

憧れの幻想は さぁ目の前に
(Phase…) (Face…)

創られた人々が溢れて
街中が無個性人間だらけに
今更過ちに気づいても
見限った躰は既に処理済みで

散漫すぎる頭脳も
主観だらけの思考も
移ろう感情それも
永遠の価値

憧れの幻想は 夢のままで
(Phase…) (Fake…)

ユゲル ミデラ シダレ バテル ヘンゲラ
シイデ ハダル イベラ テベル ハイデラ
スベラ ニグラ ハイデ マデル ユンダラ
ニルデ ハイラ ベルテ ソバル イングラ

憧れの躰には もぅ戻れない

ユゲル ミデラ シダレ バテル ヘンゲラ
シイデ ハダル イベラ テベル ハイデラ
スベラ ニグラ ハイデ マデル ユンダラ
ニルデ ハイラ ベルテ ソバル イングラ


4.赤い扉

作詞:橘尭葉
作曲:橘尭葉

扉に鍵を 挿し込むように
呼びあうように 惹きあうように

必然と云う 運命の下に

死を成すため 手に慈悲を
生(せい)成すため 手に毒を

咬んで染めた赤は 果実のように
脆くて いとしくて 痛む程に満たされ
刺して伝う指に 悲願の哀れ
絆を求めあい 寂しさ埋めあうように
討ちあうでしょう…

扉の奥に 隠したように
心の奥に 押し込むように

護る愛は 針となり
身も心も 突き破る

裂いてみせた赤は 炎のように
熱くて いとしくて 燃える程に焦がれて
焼けて伝う胸に 不実の哀れ
欠片を求め合い 重ねた想いの中で
溶け合うでしょう…

咬んで染めた赤は 果実のように
脆くて いとしくて 痛む程に満たされ
刺して伝う指に 悲願の哀れ
絆を求めあい 寂しさ埋めあうように
討ちあうでしょう…


5.Schwarzer Sarg

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

筺に睡る贄の少女
深紅の瞳と漆黒の髪
罪を纏う双の手首に
喰い込んだ棘の痕

誰もが皆贄を嘆き
彼女の死を悼むけれど
その空虚な瞳の奥
少女はただ視ていた

浅ましく(痛ましく)この世に生を受けしもの

涙が溢れるのは
私の為じゃなくて
怖くて怯えてるの
召される原初の声に

何故独りで虚無に還り逝く
刻む言葉も無いまま
生まれ落ちたその引き金から
ヒトは終焉りをめざして逝く

ホントウニ生キテイタイノ
ホントウハ死ンデミタイノ
生キナガラニ死をノゾムノ
死ニムカッテ生キルノ

何を望み何を求め
浅薄な意味を見出して
小賢しいその執着が
死への恐怖を誘う

狂おしく(忌まわしく)この世に生を受けしモノ

憐れみこそ偽善で
綺麗に騙すけれど
ホントは気づいてるの
燻る原初の闇に

何故その瞳に映る事の無い
寂滅を恐れるのか
生きるモノに終焉りなんて無く
尽きたモノに死など無いのに

浅ましく イエ痛ましく
狂おしく イエ忌まわしく

躰を研ぎ澄まして
記憶を呼び覚まして
私を連れて逝くの
未だ見ぬ輪廻の刻に

生きてるのか生き残りなのか
其れさえも意味を持たず
目覚め視る先に世界は無く
暗闇と静寂があるだけ


6.Hades:The bloody rage

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

毒を秘ませたザクロの実は
甘く艶やかに蜜を纏う

誘いの月夜
朱に染まる胸

苦戦死闘呪縛放つ Hades!
意力乱す疑惑堕落 Hades!
酷似美貌思考記録 Hades!
科を曝す処罰 Hades:The Bloody Rage!

悠久の闇に 蜿いた躰は窶れて
鬱おう瞳に こぼれる雫を紅血の
色に染めて呼び醒ませ

欲望花開く夢幻の刻
蜜をしたためてザクロが咲く

償いの闇夜
血酒に浮かぶ月

鏡像穢すカオス壊す Hades!
染まる魅了奇食狂う Hades!
苦戦死闘呪縛放つ Hades!
屍骸依頼祈望 Hades:The Bloody Rage!

聳える古城は 魂の尽きた形骸
乾いた大地に 震える裁きの惨劇
告げる鐘よ鳴り響け
悠久の闇に 蜿いた躰は窶れて
乾いた大地に 響いた裁きの惨劇

鬱おう瞳に こぼれる雫を紅血の
色に染めて呼び醒ませ

苦戦死闘呪縛放つ Hades!
意力乱す疑惑堕落 Hades!
酷似美貌思考記録 Hades!
科を曝す処罰 Hades:The Bloody Rage!


7.Wisdom

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

誰もが羨むような知性も
誰にも真似の出来ない美学も

私の中に宿ってる
気高い精神満たせない

幻想など持たない
虚飾などいらない

「スベテヲ コノテニ」

私を視る生き写しの鏡の中の少女
全てを知るその瞳で
何故私を嘲笑うの

truth of wisdom

眠っていても覚めても頭の
どこかで邪魔する声が響くの

みんなにアイを与えましょう
優しいココロ満たしましょう

偽愛など持たない
偽善などいらない

「スベテヲ コワシテ」

生を望む躰と死を望む精神のリズム
激しく揺れ踊りながら
私は引き裂かれて行く

truth of wisdom

精神の奥渦を見抜く私の中の少女
全てを知るその瞳で
何故私を笑うの

月明かりに曝されて虚飾が剥がれ堕ちてく
私を視て
私の瞳だけが
全てを救えるから

truth of wisdom


8.Destrudo

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

失いし 生命のlibido
無に還る 低迷の血潮
失いし 生命のlibido
生き返る 黎明呼ぶ思想

闘い 死耐えたい 仕留めたい
ただ壊し 絶え絶えに遂げたい
闘い 死耐えたい 仕留めたい
ただ廃し 枯れ枯れに吼えたい

消滅に惹き合う心怯える影
引き裂く腕の痛みで
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)
存在を消し合う運命を
恐れずにいるから 永遠に狂おう
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)

止まらない 衝動Destrudo
繰り返す 行動の意味は
止まらない 衝動Destrudo
ぶり返す 本能の欲動

壊滅呼び合う心絡む糸に
切り裂く胸の痛みで
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)
神霊を守る力を
求めると言うなら 永遠に狂おう
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)

永遠に狂おう…

消滅に惹き合う心怯える影
引き裂く腕の痛みで
存在を消し合う運命を
恐れずにいるから

壊滅呼び合う心絡む糸に
切り裂く胸の痛みで
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)
神霊を守る力を
求めると言うなら 永遠に狂おう
(霊魂幽か咎を科すか 霊魂消すか混在勝つか)


9.彩の無い世界

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

いくつの夜を越えて
目覚めを誘う風

いつしか朝を迎え
凍てつく躰溶けて

覚めた記憶で
早すぎた死を還して

虫たちの鳴く声も
鳥たちの舞う羽音にも

音を亡くした白き涸れ地に
あふれる彩をそそいでいく
あざやかに…

凍える朝にひとり
眠りの合図を待つ

いつか本当の
目覚めを知ると信じて

飛び交う森の風も
行き交う遠い空の雲も

音を亡くして光閉ざして
あふれる彩は消えていく
おだやかに…

閉じ込めた過去を
怖がらないで
幾千の刻に
全て委ねて

飛び交う森の風も
行き交う遠い空の雲も

音を亡くして光閉ざして
あふれる彩は消えていく
おだやかに…

虫たちの鳴く声も
鳥たちの舞う羽音にも

音を亡くした白き涸れ地に
あふれる彩をそそいでいく
あざやかに…

途切れた音も
掠れた彩も
いま満ちている
この世界
その全て


10.至純の残酷

作詞:橘尭葉
作曲:橘尭葉

甘美の罠だと知りてなお 誘惑の好奇あらがえず
求められるほど 呪縛強く 絡まってゆく

愛の実に魅せられ…

死滅の闇が望みとすれば 此の手は其れに従い
静寂の闇を望むとしても 私は其れを差し出すでしょうと
至純の想いは 優しくて 残酷な 傀儡に墜ちて

偽りのような幻想に 溶け込む罪でも愛しくて
混ざり合う程に 満たされても 消えそうになる

愛の身で繋いで…

全ての過去に決別の火を 放つも其れに従い
喪失の瞳に流れ出すモノ 穢れた胸に儚く滲んで
至純の想いは 優しくも 残酷に身を焦がしてく

死滅の闇が望みとすれば 此の手は其れに従い
静寂の闇を望むとしても 私は其れを差し出すでしょうと
至純の想いは 優しくて 残酷な 傀儡に墜ちて


11.Simulacra

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

壊れた躰に絡み締め上げる
糸が黒く染まるの

Simulacra…
目に映した嘘と偽りを壊しても
還る場所を求める事許されず彷徨うの

「瓦礫の街に生まれ落ちた日
月の光が躰を包み
生きる全ては祝福されて
誰もが笑い幸せだった」

硝子の瞳に魂吹き付ける
蒼き色を選ぶの

Simulacra…
美徳の死は人の理を惑わして
生きる意志を守る為に自らを狂わせる

「無邪気な日々は突然終わり
月の光は陰り消え去る
生きる全ては意識を無くし
瞳を閉じて終わりを告げた」

教エテ本当ノ死ヲ知リタイ

Simulacra…
目に映した嘘と偽りを壊しても
美徳の死は人の理を惑わして
生きる意志を守る為に自らを狂わせる

「瓦礫の街に生まれ落ちた日
月の光が躰を包み
生きる全ては祝福されて
誰もが笑い幸せだった
いつか最期に尽きたとしても
生きた証を信じるために」

マダ本当ノ死ヲ知ラナイ


12.霊喰い

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

風が踊る部屋のすみ 静かに鳥籠揺れる
迷い込んだ黒い影 舞い散る羽根

連なってクルクル嗤う あやかし生霊(いきすだま)
呼び合ってクルクル踊る 忌まわし生霊(いきすだま)

絡みつく鎖は 炎のように熱くて
信じ合う気持ちを繋いでる
秘匿の心に 気づいて溶かして
死に穢れる前に

小さな罪も 少しの嘘も
全てをこの躰に取り込んで
縛り続けて 守り続けて
禍いが二度と還らぬ様に

気持ち鎮めて 心満たして
愛する者を奪う運命でも
悲しまないで 苦しむよりも
魂が引き裂かれるまでずっと側にいて

月が翳り部屋のなか 寂れた揺り籠揺れる
開ける事の無い窓に 舞い込む羽根

連なってクルクル嗤う あやかし生霊(いきすだま)
呼び合ってクルクル踊る 忌まわし生霊(いきすだま)

生まれた意味を知り 散る理由に焦がれても
終わらない悪夢に怯えてる
この世の終わりを 嘆いて待つより
散り逝く華となれ

砕けた石が 記憶に刺さり
血に秘められた悲劇呼び覚ます
共に歩こう ただそれだけの
わずかな願いも露と消えゆく

魂捧げて 全て捧げて
守るべき者に負けないように
心喰われて 抜け殻になっても
光を見失わないよう先を歩いていく

小さな罪も 少しの嘘も
全てをこの躰に取り込んで
縛り続けて 守り続けて
禍いが二度と還らぬ様に

気持ち鎮めて 心満たして
愛する者を奪う運命でも
悲しまないで 苦しむよりも
魂が引き裂かれるまでずっと側にいて


13.Alte Burg

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

荒れ地に聳える古城の上
誰にも登れぬ砦に
一つの小さな窓が開く

初めて覗いた窓の外は
光も吸い込む闇色
心も翼も黒く染める

この世のほんの全ての
自由な行動さえも
世界の一握りの
彼らが監視している

出会い別れ生き死の全て
運命など信じるは愚か

見下ろした大地は遠くて
呼吸も出来ないほど深くて
悲しみも願いも叫びも
無限の闇に塞がれていく
同じ日々を幾度過ごせばいいの

初めて降り立つ闇の外は
身震いするほど広くて
小さな鼓動は熱く踊る

すべては操られた
稀代の繰り人形
世界の一握りの
彼らが動かしてる

黒く朱い扉の奥で
愚かな私たちを視てる

踏み出した大地に注いだ
私を貫く朱い光
絡んだ繰り糸はほどけて
身体は支え無くし崩れる
何選び何を信じればいいの

仰いだ夜空があまりにも
綺麗で涙が溢れていた

私が私である為に
必要なものなど何も無く
此処に私が存在している
それだけで私は私なの
全て知る為何を捨てればいいの


14.Wei β Flugel

作詞:YUI
作曲:橘尭葉

虚勢の壁で囲った
繭の中独り籠もって

誰もが願う目覚めを
頑なに絶えず拒んで

いま孤独だけに癒しを求め続ける
この私を救えるただ唯一の場所

疵付いたこの翼を 癒す術持ち得るのは
孤独の繭の中 どうか睡らせて

理屈の壁で飾った
殻の中独り埋もれて

笑い合う声遠くて
何故かふと涙溢れる

いま孤独だけが私を癒し続ける
この狭くて優しいただ唯一の場所

抱きしめた腕の中に 遺る僅かな温もり
消えてしまう前に どうか睡らせて

すべての嘘偽りの 纏わるもの排除して
最後に遺るのは いつも孤独だけ

還る場所など無く 進むべき路も無くて
ただ独り孤独の繭に抱かれて睡る